突然、激しい動悸や呼吸困難に襲われるパニック障害
発作自体は長くても数十分で治まりますが、また同じようなことが起きるのではないのだろうか。という不安感や恐怖感に襲われます。
そんなパニック障害の原因には様々ありますが、
今回はその原因の1つであるストレスについてご紹介します。
パニック障害とは
現在、日本で100人に3.4人の割合で患者さんが存在するパニック障害。
パニック発作そのものは3人に1人と、多くの方が経験しています。
パニック発作は20代~30代の女性に多く、男性の約3倍にもなるほどです。
このパニック障害は、何の前触れもなく突然、激しい動悸や呼吸困難、めまいなどに襲われます。
その他の症状は
- 大量の汗をかく
- 手足が震える
- 吐きけや腹部の不快感がある
- しびれやうずきがある
- 寒けやほてりを感じる
- 雲の上を歩いているかのような非現実感
といったものもあります。
そして、このまま苦しんで死んでしまうのではないかという強い不安にも襲われます。
発作自体は10~30分ほどで治まりますが、発作がないときも、「あの苦しい発作がまた起きるのではないか」という不安にさいなまれるようになり、その不安がまた新たな発作を引き起こす、という悪循環に陥ってしまいます。
また、パニック障害が長期化してしまうと、うつ病を併発してしまう可能性が高まります。
そうなってしまうと、改善にも時間がかかってしまいますし、薬ばかりに頼ってしまう事にもなりかねません。
ですので、そうなる前に原因をきちんと把握して対処しなければなりません。
では、そんなパニック障害はどのようにして発症するのでしょうか。
次にパニック障害の原因の1つであるストレスについてご紹介します。
パニック障害とストレス
では、パニック障害とストレスの関係性についてご紹介します。
そもそも、パニック障害は何らかの原因で自律神経の内の交感神経が過剰に働くことによって起こります。
この交感神経は、戦う神経であり人間の活動時に働く神経です。
主な働きは心臓の動きを早くしたり、呼吸を早くしたり、消化機能を低下させたりさせます。
例えば、鬼ごっこなどで鬼に捕まりそうになったら、瞬時に動いて走って逃げますよね。その時心臓の音が強くなり、呼吸が早くなりませんか?
これは交感神経が働いているからです。
そして、何らかのストレスを受けと、ストレスから体を守るために交感神経が活発になります。
このストレスが過度になってしまう事で、交感神経の働きがさらに強くなるため、動悸や呼吸困難などのパニック発作が起こるのです。
では、パニック障害を起こすストレスにはどんなものがあるのでしょうか、そしてどんな人になりやすいのでしょうか。
- 子育てや家事、仕事など毎日多忙で休む暇もない人
- 完璧主義で細かいことがきになる
- 頑張り屋で自分を犠牲にする性格
- 家庭や職場の人間関係のストレス
- 過去にうつ病や自律神経失調症になったことがある
- 幼いころから虚弱体質で人見知りが激しかった
パニック障害はこのように、職場や家庭の人間関係のストレス、多忙による肉体的ストレス、そしてストレスを感じやすい性格や体質であったりなどが元になり起こります。
生きている限り、ストレスを無くすという事はできません。
自分自身でストレスを発散する方法が分かっていればいいのですが、なかなか分からない方が多いようです。
ですので、周りに理解ある人や親しい人。なんでも打ち解けられる方がいることはとても大切になります。
しかし、そんな人が身近にいたとしても、パニック障害が起こってしまうことがあると思います。
そんな時にどのように対処したらいいかを次にご紹介しますね。
パニック障害が起こったら
もし、パニック障害が起こった時の対処法をいくつかご紹介します。
・腹ばい又は前かがみの姿勢をとる
パニック発作を感じたらまずその場にできるだけ腹ばいになるか、前かがみの姿勢をとりましょう。
前かがみになるときは椅子に座り、できればあたまが膝の間に入るくらいにします。
こうすると、「はあはあ」と胸でしていた呼吸が自然に腹式呼吸になり、過呼吸を防ぐとともに、自律神経が安定し、動悸や息苦しさなどの症状が治まります。
・電話で親しい人に声をかけてもらう
周囲に誰もいなくて、強い不安を覚えるときは、両親や家族など、親しい人にすぐ電話をかけ。「大丈夫」と声をかけてもらいましょう。
発作は数分から数十分で治まるものです。
そのことを身内に理解してもらい、「じきに治るから大丈夫よ」「それまでこうして話しているからね」と励ましてもらうと、不安が治まり、冷静さを取り戻させます。
・リラックスできるツボを押す
リラックスさせるツボ3つをご紹介します。
痛気持ちい程度にツボを押しながら、「大丈夫、大丈夫」と気持ちを静めましょう。
・神門(しんもん):手首のライン上にあり、小指側の腱の内側にある
効果:精神を安定させる。便秘 など
・内関(ないかん):手首中央から指3本分下のところ
効果:精神を安定させる。食欲不振・乗り物酔いによる吐き気 など
・合谷(ごうこく):人差し指の中手骨の中央で骨の際
効果:精神を安定させる。肩こり・頭痛・歯痛 など
また、身近な人にパニック発作を起こした場合はこちら
腹ばいや前かがみの姿勢をとらせてから、手を握ったり、優しく背中をさすりながら「大丈夫、大丈夫」と声をかけましょう。
発作はしばらくすると治まります。消して慌てず、冷静に対応するとこが大切です。
また、病気になったのは本人のせいではなく、気の持ちようでどうにかなる病気でもありません。不安や辛さをよく理解し。受け止めることも重要です。
では、パニック障害に効果的なストレッチをご紹介します。
パニック障害に効果的なストレッチ
パニック障害とストレッチってホントに効果あるの!?
と思われている方も多いと思いますが、ストレッチもパニック障害には効果的です。
なぜなら、ストレッチにより交感神経が働き過ぎて固くなった体をほぐすことで、精神的にもリラックス出来るからです。
心と体はつながっています。精神的にどうにもできない場合は、身体からほぐしてみましょう。
ただ、ストレッチも毎日行わないと効果はありません。
なぜなら、長年悩んできたパニック障害を1回のストレッチで改善するのは難しいからです。
ですので、毎日行って少しずつ改善していきましょう!!
まず1つ目は「背中と肩のストレッチ」です。
①椅子に座って、背筋を伸ばす
②両手を組んで、頭の後ろにもってくる
③両肘を後にそらし、胸を張る
④気持ち良いところで止めて、20秒キープする
⑤キープしたら、息を吐いて力を抜く
3セット
2つ目は「首のストレッチ」です。
①椅子に座って、背筋を伸ばす
②片方の手で頭を持ち、横に傾ける
③首筋を伸ばして、気持ちいところで20秒キープする
④キープしたら、ゆっくりと元の状態に戻す
左右で1セット×3セット
まとめ
パニック障害は過度にストレスを感じた場合に起こりやすくなります。
自分自身のストレスが何か分かれば、その対処を行うことが大切です。
もし、起こったとしても死には至りませんので安心してください。
発作が起こった時は、今回お伝えしたことを参考にしてみて下さいね。
お電話ありがとうございます、
なな整体院でございます。