起立性調節障害の薬と副作用

小学校高学年から中学生に見られる起立性調節障害

朝起きられなくて、学校を休みがちになってしまったり

学校に行けたとしても、保健室で休むことが多かったり

 

そんな中、薬を服用している方、または薬を服用しようか考えている方がいると思います。

薬は症状を緩和してくれるかもしれませんが、根本的な治療には至りません。

また、副作用がつきものですので、きちんと薬を知ったうえで服用しましょう。

 

●起立性調節障害とは

ひきこもり 女の子

 

起立性調節障害とは、自律神経系の循環機能が低下することで全身の症状を起こす疾患です。

主な症状は、立ちくらみ疲れやすい長時間立っていられない朝起きれないなどが見られます。

 

その他の症状

  • 頭痛
  • ふらつき、めまい、はきけ
  • 腹痛、食欲不振
  • 午前中は体調が悪く、午後に元気になる
  • 動悸、息切れ

 

起立性調節障害は、近年では患者数が増加傾向にあります。

好発年齢は10歳から16歳で、小学生は約5%中学生は約10%と多くの方がこの疾患で悩んでいます。

 

また、病院には受診しなくても、「朝起きずらい」「午前中体調がすぐれない」といった症状を訴える、いわいる予備軍に当たる子供達が40~60%と半分以上を占める確率でいます。

 

この疾患により、学校を休みがちになったり、家にひきこもってしまったり、と生活に支障が出てしまう子も少なくありません。

 

その状態をどうにか脱出するべく、薬に頼る場面が出てくるかと思います。

または薬を服用しようか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれません。

 

ただ、一つ言えるのは薬では起立性調節障害は完全に治すことは不可能だという事です。

また、薬には副作用というリスクが付いてきます。

 

ですので、薬を服用する前にきちんと薬を知っておきましょう。

 

では、次に起立性調節障害で用いられる薬の種類をご紹介します。

 

●薬の種類

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では、起立性調節障害で用いられる薬の種類と各作用についてご紹介します。

 

起立性調節障害で用いられる薬は主に3つあります。

 

 

  • ミドドリン塩酸塩
  • メチル硫酸アメジニウム(リズミック)
  • プロプラノロール

 

・ミドドリン塩酸塩

 

商品は「メトリジン・ナチルジン・アバルナート」などがあります。

起立性調節障害では第一選択肢である最もメジャーな薬剤です。

 

効果:自律神経の交感神経を刺激し、血圧を上げふらつきめまいを解消

 

服薬量は体重に合わせて決まり、1錠2mgを中学生で1日2~3錠、成人では1日4錠まで服薬可能です。

10歳未満は1~2錠、10歳~12歳は2錠が目安です。

 

服薬後は1時間程度で血圧が上昇し、数時間程度効果が続きます

そのため、朝起きたい時間を決めてその時間の1時間~30分前に布団の中で服用するのが一般的

 

ただし、飲み始めすぐに効果が出ることは少なく、服薬開始後効果が出るまで1~2週間かかることがほとんどです。飲み始めて数日で勝手に辞めないようにしましょう

 

禁忌:褐色細胞腫・甲状腺機能亢進症

 

・メチル硫酸アメジニウム(リズミック)

 

医療機関ではリズミックという名前で処方されます。

他には「イピノテック・メトロック」などがあります。

 

効果:交感神経の活動を活発にし血圧を上げ、ふらつきめまいなどの症状を解消

 

自律神経の交感神経の働きを刺激し強めるための薬剤で、1錠10mgを起床時、朝食前と昼食後、夕食後、就寝前などに服用します。

 

7~9歳は0.5錠、10~12歳で1錠まで、中学生は1日2錠まで飲めます。

 

先ほど紹介したメトリジンを飲んでも起立性調節障害の症状が改善されなかった時には、リズミックが処方されるケースが多いです。

 

また、ドロキシドパ(ドプス)は、この薬と同じ効果があるので、一緒に飲むと血圧が異常に上がってしまうおそれがあります。

 

禁忌:褐色細胞腫・狭隅角緑内障・高血圧症

甲状腺機能亢進症・残尿を伴う前立腺肥大

 

・プロプラノロール

 

効果:アドレナリンの作用を弱めて心拍数を低下させ、血管を収縮させる効果

高血圧不整脈を治療する際に良く用いられるもので、偏頭痛の改善効果もあります。

 

1錠は10mgか20mgとなっていて、小学校の高学年以上の場合、朝食前に1錠飲みます。

 

商品名としては「インデラル」というものがあり、1錠あたり10mg/20mgとなります。

小児は服用しないのですが、小学生高学年以上では、朝食前に1錠服用します。

 

禁忌:気管支喘息(過去になった場合も含む)

 

以上が薬の種類と効果になります。

では次に気になる各薬の副作用についてご紹介します。

 

 

●薬の副作用

毒

 

・ミドドリン塩酸塩

頭痛、悪心、腹痛、下痢、異常感覚、排尿困難、眠気、いらいら感、嘔吐、口内炎

 

また、発疹などのアレルギー症状が現れることがあります。

薬を飲んで、発疹やじんましんが出た時はすぐに薬の服用を中止して医師と相談しましょう。

 

他には胃腸障害や肝障害が稀に見られます。

 

 

・メチル硫酸アメジニウム

 

動悸、めまい、立ちくらみなど、起立時に頻脈を起こして症状を悪化

他にも頭痛、ほてり感、吐き気、嘔吐、腹痛などが確認されています。

 

 

・プロプラノロール

 

徐脈、うっ血性心不全、末梢性虚血、房室ブロックなどがあります。

 

 

このように薬には副作用が隠れています。

症状を緩和しようと薬を飲んだが、症状が悪化する場合もあるという事です。

これでは、意味ないですよね。

 

また、薬には身体に毒となる化学物質が多く含まれますので、身体によくありません。

 

 

これならば、薬に頼らないで自分自身の力を頼りに改善した方が断然いいと思います。

どちみち、薬だけではこの疾患を治すことは不可能ですからね。

 

こうなってくると、生活習慣を改善するほか治す方法はありません。

では、どのような生活がいいのでしょうか?

 

●生活習慣を改善する

起床 男性

 

では、起立性調節障害を改善する生活法をご紹介します。

 

生活のポイントは以下の3つです。

  • 起床・就寝の時間を一定にする
  • 身体を冷やさない食事を行う
  • こまめに有酸素運動を行う

 

・起床・就寝の時間を一定に
起床・食事・入浴・就寝の時間が一定になるよう、生活リズムを整えましょう

 

昼夜逆転になっている場合は、1~2週間ごとに15分~30分ずつ、起きる時間を前倒しにしていきます。

 

また、一度起きたらまたベッドに横にならないこと

日中も布団に潜っていると、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかず、倦怠(けんたい)感が取れなくなります。

 

二度寝を防ぐため、自分で布団を片づける習慣をつけるのも効果的です。

 

 

・体を冷やさない食事を

 
自律神経がうまく働かないと、末端の血流が悪くなり、体が冷えがちに。

根菜類・豆類など、体を温める食品を積極的に摂りましょう。

生野菜やジュースより、温野菜がおすすめです。

 

 

・こまめに有酸素運動を

 
筋力を衰えさせないことが重要です。

特に脚の筋肉には、下半身にめぐった血液を心臓に向かって押し戻すポンプ作用があるため、脚の筋肉が衰えると上半身に血液が十分送られず、脳貧血などの症状が悪化してしまいます。

 

ジョギング・ウオーキング・ストレッチなどの有酸素運動を、一日10~20分週2回以上、マイペースで続けることが大切です。

 

●起立性調節障害に効果的なストレッチ

 

では、起立性調節障害に効果的なストレッチを2つご紹介します。

 

まず1つ目は「下ねじりポーズ」です。

自律神経は背骨から出ています。

背骨の動きが固いと、自律神経が上手く機能しないので、背骨の動きを良くしていきましょう。

 

①体操座りをして背筋を伸ばす。

②右足を外側に倒し、踵を左のお尻の前に置く。

③左脚は右足の外側におく

④右肘を左膝の外側に置き、左手は身体の後ろに置いておく

⑤息を吸いながら、背筋をピンと伸ばし、息を吐きながら身体をねじっていく

(下の背骨からねじっていく)

⑥この状態を5秒間キープする

反対側も同じように行う

 

 

2つ目は「股関節のストレッチ」です。

股関節が固いと、下肢の循環が悪くなり、心臓にうまく血液が戻れなくなるので股関節をしっかりほぐしていきましょう。

 

①両脚を1メートルほど広げて立つ

②両膝を90度に曲げて、両手を膝の上に乗せる

③左手で左膝を外側に押し、左膝は内側にいれ押し合いっこをする

④左肩を内側にいれる

⑤この状態を5秒間キープ

反対側も同じように行う

 

まとめ

起立性調節障害は、学校に行けなくなったり、家から出られなくなったりと、生活に支障がでてしまい、本人にとってはとても辛い疾患です。

 

薬でどうにか改善しようとすることはいいですが、薬だけでは決して治ることはありません。

 

ですので、なるべく薬に頼らず自分自身の力で改善できるように生活の見直しか始めましょう。少しずつ必ずよくなっていきますよ。

 

大阪で起立性調節障害でお困りの方へ