何だか最近、気持ちが沈むことが多くやる気が出てこない。
めまいや頭痛に襲われ仕事に支障がでる
このような、精神的や身体的に症状が現れる自律神経失調症。
実は、自律神経失調症が起こる原因の一つに運動不足があります。
今回はそんな自律神経失調症と運動不足との関係性についてご紹介します。
●自律神経失調症とは
自律神経失調症とは、その名の通り自律神経のバランスが乱れることで様々な不調を起こす疾患です。
ただし、自律神経失調症の症状と似た疾患もありますので、決して自律神経失調症とは決めつけず一度病院に行って検査を受けましょう。
自律神経失調症の症状は「精神症状・身体症状・全身症状」の3つのタイプがあります。
どれか1つのタイプが症状として現れる場合もありますし、複数のタイプが重なって現れる場合もあります。
具体的な症状がこちらになります。
・精神症状
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イライラする
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何もやる気が起きない
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気持ちが沈むことが続く
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集中力の低下、記憶力の低下
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不安な気持ちになる
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緊張しやすい
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産後のうつ気分
・身体症状
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めまい、偏頭痛、立ちくらみ
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耳鳴り
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目の疲れ
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手足のしびれ、手足の冷え
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息切れ、動悸・筋肉痛、肩こり、腰痛
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じんましん、かゆみ、汗をかきやすい
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便秘、あるいは下痢をしやすい、お腹が張る
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慢性胃炎、腹部膨満感、吐き気
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頻尿、残尿感
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月経前の不調、月経痛
・全身症状
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熱っぽさ、だるさ
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倦怠感
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寝つきが悪い、朝起きるのがつらい
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食欲不振
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ふらつきがある
このように自律神経失調症は様々な症状が現れます。
では、なぜ自律神経が乱れてしまうのでしょうか?
次に、自律神経失調症を起こす原因となる運動不足についてご紹介します。
●自律神経失調症と運動との関係
では、自律神経失調症と運動不足についてご紹介していきます。
とその前に、自律神経について簡単にご説明しますね。
自律神経とは、人間の活動時に働く交感神経と人間の身体を休ませる副交感神経があります。
この自律神経は、自分の意志ではコントロールできない、循環、呼吸、消化、体温、排泄など人間が生きていく上でとても重要な機能を調整しています。
ですが、この自律神経が何らかの原因によりバランスが乱れてしまうと、先ほどのように身体症状、全身症状、精神症状といった様々な症状が現れてくるのです。
そして、この自律神経が乱れる原因には運動不足も関わってきます。
なぜかと言いますと、私たちにとって理想的な体温は「36.5℃」です。
そしてこの温度は、自律神経がバランスがいい人の温度になります。
ですが、運動することなくのんびりゆったりすごして副交感神経優位になり、低体温になってしまう人。
毎日忙しくて、運動不足になりイライラして交感神経が優位になって低体温になってしまう人。
運動不足の場合このどちらかになります。
このように、運動不足は低体温をきたし自律神経のバランスを悪くさせてしまうのです。
では、自律神経のバランスを良くするにはどんな運動がいいのでしょうか?
●自律神経に適した運動
自律神経のバランスを良くするには、運動も不可欠だという事が分かって頂けたと思います。
ですが、運動をすれば何でもいいというわけでもありません。
では、どういった運動がいいのでしょうか?
それは、「有酸素運動」です。
有酸素運動とは、多くの「酸素を必要とする運動」をさします。
例えばゆっくり走るジョギング、ウォーキング、エアロビクス、エアロバイク、ゆっくりした水泳などが有酸素運動です。
有酸素運動は、体温を上げて自律神経を整えるだけでなく、自律神経失調症の原因となるストレスの解消にも効果的です。
考えてもみてください。休日に時間を作って、公園でジョギングしてひと汗かく・・・。汗と一緒にストレスが蒸発してしまうような爽快な気分になるはずです。
30分を目安に定期的に有酸素運動を実践するようにしましょう。
もし、電車通勤の方で、忙しくて運動ができないという場合は、家を出る時間を早めて一駅分だけ歩くという手段もあります。うまく、生活習慣のなかに運動を摂り入れて過ごしてみて下さいね。
あと、運動をする上で気を付けて頂きたいことがあります。
それは激しい運動です。
激しい運動をすると、交感神経が優位になると共に、心臓に負担がかかってしまいます。
ですので、心身ともに気持ち良いと感じる程度に運動を行うことがいいですね。
では、最後に自律神経を整えるストレッチをご紹介します。
●自律神経を整えるストレッチ
どうしても、場所や時間が限られていて運動ができないという方がいらっしゃると思います。
そんな方には、自宅できる簡単ストレッチがオススメです。
中でもオススメなものを2つご紹介しますね。
1つ目は、「下ねじりのポーズ」です。
自律神経は背骨の中を通っており、自律神経が乱れてしまうと、背骨が固くなってしまいます。
ですので、背骨の動きを良くすると、自律神経が働きやすくなります。
①体操座りをして背筋を伸ばす。
②右足を外側に倒し、踵を左のお尻の前に置く。
③左脚は右足の外側におく
④右肘を左膝の外側に置き、左手は身体の後ろに置いておく
⑤息を吸いながら、背筋をピンと伸ばし、息を吐きながら身体をねじっていく
(下の背骨からねじっていく)
⑥この状態を5秒間キープする
反対側も同じように行う
2つ目は「腹式呼吸のトレーニング」です。
ストレッチではありませんが、腹式呼吸が自律神経を整えてくれます。
是非、お試しください。
①片方の手を胸に置き、もう片方の手をおへそより上のところにおきます。
②鼻で息を吸ったときに、お腹が膨らみ、吐くときにお腹がへこむ感覚を覚える
この状態で鼻呼吸を10回行う
③お腹を圧迫させた状態で、鼻呼吸を10回行う
④吐く時間を長くして、吸う量を少なくし少しきつめの状態で鼻呼吸を10回行う
普通の呼吸を10回
お腹を圧迫して10回
呼吸の量を変えて10回
これを一日1セット行って下さい。
●まとめ
自律神経失調症は主にストレスが原因で起こると言われていますが、運動不足によっても起こります。
それは、運動不足からの低体温によって起こるものです。
ですので、生活の中に工夫して運動を積極的に摂り入れましょう。
少しずつ体がよくなってきますよ。
お電話ありがとうございます、
なな整体院でございます。