突然激しい動悸や呼吸困難に襲われるパニック障害
また、同じように苦しい思いをするのではないかと不安に感じることも
このように、パニック障害はうつ病と似た症状が現れてきます。
そんなパニック障害とうつ病の違いが分からない
という方がいらっしゃるのではないのでしょうか?
今回はそんなパニック障害とうつ病の違いについてご紹介します。
パニック障害について
まず始めにパニック障害についてご紹介します。
パニック障害とは「パニック発作・予期不安・広場恐怖」この3つの症状が現れるのが特徴的です。
パニック発作とは、突然起こる激しい動悸や発汗、頻脈、ふるえ、息苦しさ、胸部の不快感、めまいといった症状が現れます。
そしてそれと共に、「このままでは死んでしまう」というような強い不安感にも襲われますが、パニック発作自体は10分ほどでピークを迎え、30分以内に症状は治まります。
このようなパニック発作は「自律神経が関係」して起こります。
自律神経は、人間の「活動時に働く交感神経」と、「休息時に働く副交感神経」がありますが、このバランスが崩れ、交感神経優位になってしまうと、上記のような症状が現れます。
そして「予期不安」とは、また同じように症状が現れるのでは、他の人に迷惑をかけてしまうのではないだろうか。
などとパニック発作がない時にも強い不安や恐怖感に襲われる事のことを言います。
この予期不安がある事で、大勢の人が集まる場所や、過去に発作を起こした場所を避ける行動をとるようになり、これを「広場恐怖(外出恐怖)」と言います。
この3つの症状が絡み合うことで症状はますます悪化し結果、家から出られなかったり、電車にも乗れなくなったりと、生活にも支障が出てくる方も少なくありません。
では、次にうつ病についてご紹介します。
うつ病とは
「うつ病」とは、その名の通り気分が憂鬱になったり、気分が沈んでしまったり、不安感などの精神症状が主に現れます。
そして、そういった精神症状がホルモンや自律神経に影響を与え、食欲がなくなったり、疲れやすかったり、頭痛、肩こりなどといった身体症状も引き起こします。
うつ病が起こる原因は環境やストレスによって起こりますが、何か「ショック」な出来事が起こることで、発症することが多いようです。
例えば、親しい人との別れや、愛犬が亡くなってしまったりなど、何か心に衝撃を与えるきっかけが大きく関係しているそうです。
ただし、原因が1つだけとも限りません、原因となる要因が重なって発症することもあります。
ですので、何がきっかけで起こったかを把握し、それに対するケアをすることが大事になってきます。
何も対処しないで症状が重度になってしまうと、人づき合いができなくなったり、何をするにもおっくうに感じ、動けなくなったりと生活に支障をきたしてしまいます。
パニック症状とうつ病は、似たような精神症状や身体症状が現れてきますが、この2つは似て異なる疾患です。
次に、パニック障害とうつ病の違いについてご紹介します。
パニック障害とうつ病の違い
先ほど、パニック障害とうつ病についてご紹介しましたが、違いは分かりましたか?
同じような症状が現れ、共に自律神経が関係しており似ている所が多いですが、やはり異なる疾患です。
では、何が異なるかというと症状の「現れ方」です。
パニック障害は「前触れもなくパニック発作」が起きて、その不安から様々な行動ができなくなり生活に支障をきたします。
やがて、その不安感や恐怖感が長期間にわたるとうつ病を発症する確率も高くなります。
それに対しうつ病は、何らかの「きっかけ」がある事で精神的なダメージを受け、気持ちがふさがってしまい、身体的にも症状が出て、症状が継続的に起こります。
中には、元々うつ病だった方がパニック障害になる逆のパターンも多いようです。
パニック障害とうつ病はこのような違いがあるんですね。
とはいっても、どちらの疾患にしても早期に見つけて、早期に治療に取り掛かることが重要です。
では、最後にパニック障害やうつ病にかかわる自律神経を整えるストレッチをご紹介します。
自律神経を整えるストレッチ
では、自律神経を整えるストレッチを2つご紹介します。
ポイントは「毎日続けて行う」ことです。是非お試しください!
まず初めに「下ねじりのストレッチ」をご紹介します。
自律神経は脳と背骨から出ています。
背骨の動きを良くすることで、自律神経が働きやすくなりますよ。
①体操座りをして背筋を伸ばす。
②右足を外側に倒し、踵を左のお尻の前に置く。
③左脚は右足の外側におく
④右肘を左膝の外側に置き、左手は身体の後ろに置いておく
⑤息を吸いながら、背筋をピンと伸ばし、息を吐きながら身体をねじっていく
(下の背骨からねじっていく)
⑥この状態を5秒間キープする
反対側も同じように行う
2つ目は「首のストレッチ」です。
首の骨の動きを良くすると、脳に血液がきちんと通うので自律神経の働きも良くなります。
①椅子に座って、背筋を伸ばす
②片方の手で頭を持ち、横に傾ける
③首筋を伸ばして、気持ちいところで20秒キープする
④キープしたら、ゆっくりと元の状態に戻す
左右で1セット×3セット
まとめ
パニック障害とうつ病は同じ「心の病気」で似ていますが、異なる病気です。
ただ、共に「心のケア」を行えば改善は可能です。
それと共に症状の原因となる自律神経も普段から整えて改善も早くなりますよ。
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なな整体院でございます。