最近、ずっと耳鳴りが続いて困っている
もしかしたら、何かの病気!?
そうなったら、どんな治療をすることになるのだろうか
そんな方に耳鳴りの原因と治療法についてご紹介します。
●耳鳴りとは
皆さん一度は、耳鳴りを体験したことがあるのではないのでしょうか?
耳鳴りとは、実際に音は鳴っていないのに、何か音が聞こえるように感じる症状です。
人によって症状は変わってきますが、「キーン」や「ジー」などという音が聞こえます。
そんな、耳鳴りですが。実は3つのタイプに分けられます。
(1)生理的耳鳴り
一時的な反応で、病気ではありません。静かな場所で「シーン」というような音が聞こえる場合を指します。
(2)自覚的耳鳴(じかくてきじめい)
自分にしか聞こえない耳鳴りです。耳鳴りでお困りの方の多くがこれに当てはまります。
音の発信源が特定できない場合も多く、音を感じる場所や大きさが変化することもあります。
(3)他覚的耳鳴(たかくてきじめい)
聴診器などを通して他者にも聞くことができる耳鳴りです。自分の体が発する音が発信源になっています
(呼吸音・心臓の拍動・関節の収縮音など)
耳鳴りは、上記の3つに分けられますが多くの方が訴えているのが自覚的耳鳴りです。
自覚的耳鳴りの原因は、特定するのが困難と言われてます。
脳の病気や耳の病気であったり、全身疾患であったり、中には早く対処しないと症状が悪化するものもあります。
では、耳鳴りを起こす原因には具体的にどんな病気があるのでしょうか?
●耳鳴りの原因とは
では、耳鳴りの原因となるものをご紹介します。
・耳鳴りの賞状と原因
耳鳴りが片耳から聞こえる | 突発性難聴、メニエール病、聴神経腫瘍など |
---|---|
耳鳴りが両耳から聞こえる | 老人性難聴、騒音性難聴など |
ザーという低音の耳鳴りが聞こえる | 耳垢栓塞(じこうせんそく)、耳管狭窄(じかんきょうさく)、耳硬化症(じこうかしょう)など |
キ-ンという金属音の耳鳴りが聞こえる | メニエール病、突発性難聴、ストレスなど |
・耳鳴りと一緒に起こる症状
耳が遠くなる | 突発性難聴、老人性難聴、耳垢栓塞、耳管狭窄、耳硬化症、メニエール病、薬の副作用など |
---|---|
めまいがする | メニエール病、内耳や脳の血行障害、脳腫瘍、脳卒中や頭部外傷の後遺症など |
自分の声が響く | 耳管狭窄、中耳炎など |
全身に不快感がある | 自律神経失調症、更年期障害、ストレスなど |
頭痛・肩こり・動悸 | 高血圧、低血圧、貧血など |
このように、耳鳴りは耳の病気や脳の病気、また全身疾患など様々です。
これらの事を参考に、病院で一度検査を受けて頂くことをお勧めします。
では、耳鳴りはどのような治療をするのでしょうか?
●耳鳴りの治療法
では、耳鳴りの治療法をご紹介します。
耳鳴りの治療は主に、耳鼻咽頭科で行われます。
しかし、耳鳴りの治療で、効果が確立されている方法は残念ながらありません。
効果があると考えられる方法をいろいろ試していくというのが現状です。
耳鳴りで行われる治療法には、以下の様なものが挙げられます。
*薬物療法
血流改善薬:血流を改善します
抗うつ薬・抗不安薬:不安を和らげます
ステロイド:炎症を抑えます
ビタミン剤:内耳の代謝や神経機能の改善を促します
筋弛緩剤:筋肉の緊張を和らげます
*ブロック療法(星状神経節ブロック)
のどにある星状結節に、少量の局所麻酔を注射します。内耳の血流を良くすることで、内耳機能の回復を促します。
*TRT療法
耳鳴り順応療法と訳されます。「耳鳴りが起きる理論を理解する+強制的に小さな雑音を聞き続ける」ことで、耳鳴りに意識が向かないように訓練をします。
*鍼灸治療
鍼や灸でツボを刺激して、自律神経や血流など体のバランスを整えます。
*心理療法
カウンセリングなどで耳鳴りが気にならなくなるように導きます。
*補聴器の使用
難聴による聴力の低下が耳鳴りを引き起こしている場合があります。補聴器により音を増幅させることで耳鳴りの改善が期待できます。
こういった治療法がありますが、実は耳鳴りを改善するには日常生活の見直しも大切になってきます。
と、言いますのも耳や脳に問題がない場合もあるからです。
そういった場合のほとんどは、自律神経が乱れていることで起こります。
では次に、自律神経と耳鳴りの関係についてご紹介します。
・自律神経と耳鳴り
では、自律神経と耳鳴りの関係についてご紹介します。
自律神経はとは、自分の意志ではコントロールできない、循環や呼吸、消化、体温調節などの生命を維持する機能をコントロールしている神経です。
そして、この神経は交感神経と副交感神経があります。
交感神経は人間の活動時に働きます。そして副交感神経は休む時に働く神経です。
この2つの神経がバランスよく働くことで、私達の身体は”健康”でいられます。
しかし、この自律神経のバランスが乱れてしまうと耳鳴りはもちろんの事、様々な症状が起こります。
耳鳴りが起こるメカニズムとしては
①不規則な生活や過度なストレスにより交感神経が優位になる
②全身の血管が収縮して、血液循環が悪くなります。
③耳周りの循環も悪くなり、耳の機能が低下して”耳鳴り”を引き起こす
このように自律神経は耳鳴りと関係しています。
自律神経が乱れる理由は、不規則な生活、偏った食事、過度なストレスなど日常生活が深く関係しています。
何か心当たりがある方は、日常生活を見直すことが大切です。
では、最後に耳鳴りに効果的なツボをご紹介します。
●耳鳴りに効果的なツボ
では、耳鳴りに効果的なツボを2つご紹介します。
1つ目は「耳門(じもん)」です。
場所:耳の淵の真ん中の膨らみの手前の所
顎を開けた時に穴が開きます。 そこが耳門です。
耳を栄養している浅側頭動脈が刺激され耳周りの循環が良くなり 耳鳴りを解消してくれます。
2つ目は「太渓(たいけい)」です。
場所:内くるぶしとアキレス腱の間
下肢の血液を心臓に戻して、全身の血液循環を良くします
そうすることで、耳周りの循環も良くなり耳鳴りの解消につながります。
他にも自律神経を整えたり、冷えにも効果的です。
痛気持ちい程度に5秒間押して、離してを繰り返してください。
痛気持ちい程度に押してみて下さいね。
●まとめ
耳鳴りは身近な症状ですが、原因を確定することは難しい症状です。
治療法もはっきりと何が効果的なのかが分かっていない状態です。
そこで、ポイントとなるのが普段の生活です。身体に負担をかけている生活では耳鳴りを起こしても仕方ありません。
ですので、耳鳴りの治療をするのもいいですが自分の生活を見直すことも大切です。
お電話ありがとうございます、
なな整体院でございます。