いきなりですが、女性のみなさん、
人生でどのくらい生理と
付き合うか考えたことありますか??
何事もなければ毎月当たり前のように生理は来ますし、期間や年数を考えるなんてなかなかないでしょう。
気にするとしても「あれ?なんか今回いつもより早いな、遅いな、来ないな」くらいだと思います。
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年数で言えば、、
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初潮の平均年齢が12歳で、
閉経の平均年齢が50歳と考えると
女性は約38年生理と付き合うことになります。
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毎月平均5日間生理期間があるとすると…
毎月5日×12ヶ月×38年=2280日
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2280日÷365日=6.2465763
ですので、ぎゅってすると約6年間も生理だということです。
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生理痛が毎回あるということは、
人生の約6年間
痛く苦しみ続けていることになります。
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それってすごくもったいないと思いませんか?
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生理痛の種類
一言で生理痛といっても一纏めではなく、実は種類があるのです。
そして、痛みの度合い、痛む場所、症状なども人によって様々です。
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生理痛の王道のイメージはお腹の痛みを思い浮かべる方がほとんどだと思います。
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それ以外にも
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・腰痛
・頭痛
・肩の痛み
こういった痛みのほかにも
・吐き気
・全身のだるさ
・食欲不振
・イライラ
・貧血
・下痢
・憂鬱感
などの症状もあるのです。
生理痛の原因とは??
そもそも、生理痛はなぜ起こるかということです。
原因はいくつか考えられます。
子宮を収縮させる「プロスタグランジン」の分泌量が多い
妊娠しなかった場合、不要になりはがれ落ちる子宮内膜を体の外に押し出す働きのときに「プロスタグランジン」が分泌されます。
この「プロスタグランジン」の分泌が多いと、必要以上に子宮が収縮し、陣痛のような下腹部や腰の痛みの原因になります。
さらに、このプロスタグランジンの一種には痛みを強めるなどの作用があるので、頭痛や腰痛の原因にもなります。
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子宮の出口が狭い
若い女性や出産経験のない女性に多い原因です。
初潮を迎えてから数年は、子宮が未成熟なため、子宮口が狭く硬い状態になっていて、子宮の外にベッドをスムーズに押し出すことができません。
そのため、より強く子宮を収縮させ、ベッドを押し出そうとするので痛みが起こります。
出産を経験すると、子宮の出口が広がるため、生理痛が軽くなる場合も。
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冷えにより血行が悪くなっている
体が冷えていると、血液の循環が悪くなったり、痛みの元となるプロスタグランジンが流れず骨盤内で滞ってしまうので、痛みが強くなります。生理がはじまると、体温は生理前よりも下がるうえ、プロスタグランジンの働きで血管が収縮するので、血行が悪く、体は冷えやすい状態です。
また、下着の締め付けや長時間座って仕事をしていることで、骨盤内の血行が悪くなり起こることもあります。
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ストレス
身体的ストレスも、精神的ストレスもどちらも悪影響を与えます。
生活環境の変化なども含めてストレスはホルモンや自律神経のバランスを崩し、血行を悪くさせることで、痛みを強めます。また体温調節の機能なども低下させるので、冷えが起こりやすくなります。
さらには冷房などでからだが冷えて血流が悪くなったり、立ちっぱなしの仕事を長時間続けるなど、からだに負担がかかると痛みをより強く感じることがあります。
痛みに対する恐怖感
思春期に激しい生理痛に苦しんだ人のなかには、生理=痛いという感情が残り、肉体的には問題がないのに痛むことがあります。生理に対しての嫌悪感や不安感がより痛みを助長させてしまいます。
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子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科系の病気
鎮痛剤を飲んでも効かないほどの痛みには、代表的な病気としては「子宮内膜症」や「子宮筋腫」などの重い病気が潜んでいる場合もあります。
これらは気づかないうちに発症し、徐々に進行してしまうので生理痛以外はあまり自覚症状がないため、病気の発見が遅れてしまう例が少なくありません。
そのため1~2年に1度の婦人科の検診をおすすめします。
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他にも偏った食事(特に甘いものの過剰摂取)やカフェインの取りすぎ、喫煙や過度なダイエット、骨盤のゆがみや骨盤周辺の柔軟性の不足により生理痛が起こることもあるので、お食事や姿勢にも気をつけましょう。
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対処法
薬以外での対処法をお伝えします。
身体を冷やさない
体が冷えると血行が悪くなり、生理痛を悪化させる原因になるので、生理中にはなるべく体を冷やさないように、身につけるものにも気を使いましょう。素足にミニスカートといったような服装や、ガードルなどの体を締め付ける服装はではなく、温かい衣服を身に着けたり、必要に応じてひざ掛けを使ったり、腹巻をしたりして、寒くならないように調節します。
アロマテラピーでリフレッシュする
実は生理痛には感情も関係すると言われています。
好みの香りを衣類や寝具などにつけたり、部屋に焚いたりするだけで、リラックスやリフレッシュにつながります。
ゼラニウム、ラベンダー、カモミール、ペパーミント、クラリセージ、イランイランなどがおすすめです。
是非色々な香りをかいでみて、あなたの好きな香りを見つけてください。
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ツボを押す
生理痛に効果があるとされるツボがいくつかあります。
その中で5つご紹介します。
ツボを押すときは、手指で気持ちいいなと感じる程度にやさしく押しましょう。
ツボを温める場合は、ホットパックなどで3~5分を目安に温めます。
月経の始まる一週間前から始めると効果的です。
ただ、ツボを押すときは強く押しすぎたり、長時間続けたりしないように注意しましょう。
ではさっそくツボをご紹介します。
●気海
場所:身体を頭から縦半分に割った真ん中のおへそから指約2本下
押し方:お腹の上なので、爪を立てるような押し方をせず優しく行うようにしましょう。両手の人差し指と中指の腹を添え、重ねてあてて、やさしく3秒ずつ押して離してを繰り返します。身体の中心に向かうようにゆっくりじんわり押し込みましょう。
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●関元
場所:身体を頭から縦半分に割った真ん中のおへそから指約4本下
押し方:両手の人差し指と中指の2本を揃えて、または2本の指を重ねるように押さえて、息を吐きながら指の腹で、ゆっくり弱く、押さえては緩めての動作を1~2分続けましょう。決して冷えた手で押したり、強く押したりしないでください。服の上から行うのもいい方法です。
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●血海
場所:ひざの内側のお皿の上、指2本分上
押し方:右手を右脚に、左手を左脚に、膝を包み込むように乗せて、太ももに対して、上から垂直に押します。それぞれの親指の腹をツボに置いて、ゆっくり3秒ずつ押します。これを10回ほど続けます。
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●足三里
場所:ひざのお皿の外側にあるくぼみから、指4本分下のすねの骨の外側です。
押し方:息を吐きながら、まずは10回程度、親指やボールペンの頭などで強めに押しましょう。
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●三陰交
場所:足の内くるぶしの一番高いところから指4本分上の、すねの骨の後ろ側にあるくぼみ
押し方:ゆっくり息を吐きながら静かに押して、息を吸いながら離します。押す力は控えめにして、目安としては、一度に続けて3回程度押すと良いでしょう。温灸も効果的です。
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ストレッチ
すぐにできる簡単ストレッチ!
2つご紹介します。
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まずひとつめは、「骨盤ゆらし」です。
1、イスに浅く座り、背中を伸ばして、骨盤を立てます。
2、息を吐きながらお腹をへこませ、背中を丸めて、骨盤を後ろに傾けます。
これを10回行いましょう。
そしてふたつめは、「腰回し」です。
1、両足を肩幅に開いてまっすぐ立ち、両手を腰に当てます。
2、円を描くように腰をゆっくり回します。足や上半身は、なるべく動かさないようにしましょう。
3、円を描いて問題なく骨盤を回せた方は、足を肩幅より広く開き8の字を描くように腰を回しましょう。
左右とも8回ずつ。1日3セット程度おこないましょう。
ポイントは、骨盤の動きを意識しながらおこなうことです。
骨盤周辺の筋肉が固いとしっかりと骨盤を回せないと思いますので、根気強くエクササイズを続けてみてください。
簡単ヨガポーズ2選!
「ねこのポーズ」
1、両手を両足を肩幅に開いて、四つん這いになります。
2、息を吐きながら、猫背にしておへそをのぞき込むように背中を丸めます。
3、再び四つん這いのポーズに戻り、息を吸いながらお尻を突き出して頭を上げ背中をそらします。
ねこをイメージしてのびやかに10セットおこないましょう。
「赤ちゃんのポーズ」
1、仰向けに寝て膝を立ててお腹の上で両手を組みます。
2、息を吐きながら両手で両膝を抱えてお腹と胸に近づけます。
3、頭を持ち上げ、膝とあごを近づけます。
4、ゆっくり3呼吸したら、手をほどき、ゆっくりと体をのばしましょう。
ポイントは両手で両膝を抱えたときに、お尻の筋肉が伸びるのを感じましょう
改善策
生理痛を予防するには、生活習慣がキーポイントです!
毎月、生理痛に悩んでいてツライとお悩みの人は、生理痛を予防するために、毎日の生活を少し見直してみませんか?
身体を温める
冷えを防いで体を温めることが大切です。
クーラーのきいた場所で過ごす時は、カーディガンやブランケットをかけ、体を締め付ける服や靴は避けましょう。他にもお腹まわりを冷やさない、冷たい飲み物を大量に摂らない、シャワーで済まさずしっかり湯船に浸かるといった習慣を続けることで、少しずつ緩和されます。
ハーブティーなど、温かい飲み物は、血行を促すだけでなく、リラックス効果も期待できます。
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適度に軽い運動やストレッチをする
体を動かすことで全身の血流が良くなるので、生理痛対策にばっちりです。
ストレッチや歩く程度でも、無理のない範囲で続けることが大切で、特に骨盤や股関節周りの筋肉を動かしたり、足の付け根の筋肉を伸ばすことを意識して行うとよりよいです。
まずは、一駅手前で降りて歩くとか、お風呂あがりにストレッチをするなど、簡単にできることから始めまてみましょう。
おススメのストレッチは「ヒップリフト」
ヒップリフトは背中側の(脊柱起立筋群やお尻の筋肉(大殿筋・中殿筋))、太もも裏(ハムストリングス)などが中心となる運動ですが、腹部も刺激できるので、お尻や脚、そしてお腹まで一気に鍛えることができます。
そしてこのヒップリフトは、助産師さんなども推奨しているケーゲル体操とも呼ばれていて、骨盤低筋群を鍛えることで、生理痛の緩和が期待できます。
少しハードなので、生理中にするのではなく普段のエクササイズに取り入れてみましょう。
1、仰向けに寝た状態で足を肩幅に開き、両膝を立てます。両腕は身体の横に。
2、息を吐きながらゆっくり手の平で床を押すようにして、お尻をキュッと締めながら内ももに力が入るように行い、肩、背骨、膝が一直線になるまで腰を上げていきます。
3、そのまま3秒停止して息を吐ききったら、ゆっくりと息を吸いながら腰を下ろしていきます。
これを5~10セットおこないます。
※腰に痛みを感じたらやめましょう。
十分な睡眠をとる
睡眠はホルモン分泌にとても重要なので、特に22時~2時のゴールデンタイムと呼ばれる時間は最もホルモンが活発に分泌される時間なので、できるだけ早寝早起きを心がけて、
生活リズムを整えていきましょう。
栄養バランスのとれた食事
昔ながらの和食はおすすめです。
逆に油分の多いスナック菓子や、砂糖の入ったお菓子屋やケーキはおすすめできません。
なぜなら、痛みや不快な症状を悪化させる可能性があるからです。
例えば、砂糖の摂りすぎはイライラや情緒不安定の原因になりますし、チョコレートなどの脂肪分の多い食品も、ホルモンの代謝に関わる肝臓の機能を低下させるので気をつけましょう。
おすすめは、
● 発酵食品:味噌、醤油、納豆、ヨーグルトなど
● 根菜類:人参、大根、蓮根など
● 体を温める:生姜、玉葱、ニンニクなど
● 食物繊維:サツマイモ、コンニャク、寒天、ワカメ、キノコ類、切干大根など
● 大豆製品:豆腐、納豆など
● 麦茶、ハーブティー(ローズヒップ、カモミール、ペパーミント等)
他にも過度なダイエットをやめ、偏りのない規則正しい食生活を送ることも大切です。
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ストレスを溜めず発散する
仕事に、家事、育児、人間関係とフル稼働の日々でストレスはたまる一方です。
ストレスが生理痛を強くする原因となってしまうことがあるので、毎日リラックスできる時間を積極的に作り、ストレスを解消するための工夫をしましょう。
半身浴、ティータイム、友人とおしゃべり、DVD鑑賞、ウォーキング…など自分に合ったリラックス法を見つけ、心地よい時間を過ごしてあげてくださいね。
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規則正しい生活、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠に気をつけるだけでも生理痛の改善が期待できます。
1つずつ、できる簡単なことからでいいので、さっそくトライしてみましょう!
さいごに
実は生理痛が不妊症に繋がっていることもあるのです。
生理痛が起こるということは、血行が悪くなっていたり、ホルモンバランスの乱れなどがあるということです。
生理から妊娠までにホルモンの分泌は必要不可欠ですし、多すぎても少なすぎても影響が起きてしまいます。
生理痛を改善することで、妊娠しやすい身体に繋がっていきます。
生理痛がなくなれば、生理中だって普段と変わらず楽しく過ごせます。
毎月の痛み止めも飲まなくていいのなら、痛み止め代に消えていたお金がちょっと豪華なランチ代に変身です。
少しのことですが、女性にとってそんな嬉しいことはないですよね。
生理痛に悩み苦しんでいる方は、ぜひ今からひとつでいいのではじめてみてください!
あなたが毎月生理中でも関係なく、幸せに過ごせることを願っています。
大阪市本町のなな整体院 三枝 稚奈
お電話ありがとうございます、
なな整体院でございます。