あなたはご存知でしょうか?
15歳以上の日本人のうち、3人に1人は「頭痛持ち」で、3000万人以上が悩んでいるといわれています。
これほど身近にある頭痛を「頭痛くらい」「今はまだ頻繁に出ないしそんなにきつくないから大丈夫」と軽く考えられがちですが、ひどくなると生活に支障をきたす場合があります。
頭痛と一言で言っても、その原因は様々で、それよって予防法や対処法が大きく異なるため、一歩間違えればかえって痛みが悪化するなど、逆効果にもなりかねません。
そこで、今回は身近な頭痛の原因の解説とセルフケアについてお話していきます。
頭痛の種類
頭痛の原因のお話の前にそもそも頭痛で何種類あってどんな症状がでるのかをお話していきますね!
頭痛の種類は大きく分けて3種類に分かれます。
「私の頭痛はこれかも!」と確認しながらみてみてください。
片頭痛
痛み方
ときどき起こる(間欠的)「ズキンズキン」あるいは「ガンガン」と脈打つような痛みが4~72時間続く。
痛む場所
頭の片側に起こることが多いが、両側のこともある。
頻度
頭痛の起こる回数は、月に1~2回程度から、多いときには週に1~2回といわれています。
経過
痛みは1~2時間でピークに達し、吐き気や嘔吐(おうと)を伴うことも多い。
痛み以外の症状
頭痛に伴い吐き気がしたり、胃がムカムカすることがある。
頭痛に伴いふだんは気にならない程度の光がまぶしく感じることがある。
頭痛に伴いふだんは気にならない程度の音がうるさく感じることがある。
頭痛に伴いにおいが嫌だと感じることがある。
前兆
頭痛が起こる前兆として、目の前にチカチカとしたフラッシュのような光やギザギザした光が現れたり、視野の一部が見えにくくなる閃輝暗点(せんきあんてん)が出ることもある。
緊張型頭痛
痛み方
頭全体が締めつけられる(孫悟空の金の輪をはめられたような痛み)ように痛む。
痛む場所
頭全体・後頭部・首に痛みが出ることがある。
頻度
同じような痛みが毎日起こる。
痛み以外の症状
めまい、ふらつき、全身のだるさや肩や首のこりを感じることがある。
群発頭痛
群発頭痛は、緊張型頭痛や片頭痛と比べて患者数が少ないため、聞き慣れないかもしれません。
この名称は、群発地震のように、ある期間に集中して頭痛が起こるところからつけられました。
たとえば、春先や秋口など季節の変わり目にはじまり、一度痛みがあらわれると、毎日のように頭痛を起こすようになります。
痛みは一定期間、たいていは1~2ヵ月くらい続きます。
その後、半年から2~3年と、しばらく時間がたった後、再び同じような頭痛に見舞われるのです。
頭痛の起こっている期間のことを「群発期」と呼んでいます。群発期以外の期間は、頭痛はすっかり治まってしまいます。
痛み方
目の奥がえぐられるような激痛。
痛くてじっとしていられない程の耐え難い痛み。
痛む場所
必ず頭の片側が痛む
片側だけの目の奥や周囲にあらわれ、上あごのあたりや頭の片側へと拡がる。
頻度
1~2ヵ月間に集中してほぼ毎日起こる。
経過
1日に1~2回起こり、1回の痛みは15分から3時間続く。
毎日ほとんど同じ時刻に痛みだす(明け方に起こることが多く、強い痛みで目が覚めてしまう)
痛み以外の症状
目の充血や涙、鼻水などを伴うことがある。
各頭痛の原因
片頭痛の原因
何らかの原因で脳の太い血管が拡張すると、その周囲を取り巻いている頭の中で一番大きな神経「三叉神経」が圧迫され、刺激を受けます。
刺激を受けた三叉神経からは神経ペプチド=「痛みの原因となる物質」が放出され、血管の周りに炎症が起こります。
すると、さらに血管が拡張し、ますます周りの三叉神経が刺激されます。
この刺激が大脳に伝わり、“痛み”として認識されることによって、頭痛が起こるのです。
この三叉神経からの情報が大脳に伝わる途中で視覚や聴覚、嗅覚を司る中枢(後頭葉、側頭葉)や、吐き気をコントロールする嘔吐中枢にも刺激が伝わります。
それによって、光や音、においに敏感になったり、吐き気や嘔吐といった頭痛以外の症状も現れます。
また、血管が拡張する原因のひとつに「セロトニンの過剰な放出」が考えられています。
過度のストレスにより脳が刺激を受けると、血液成分のひとつ「血小板」から血管を収縮させる作用をもつ「セロトニン」が大量に放出され、脳の血管が収縮します。
その後、時間の経過とともにセロトニンが分解・排泄されて減少すると、収縮していた血管が今度は反動で急激に拡がり、頭痛が起こるというものです。
その他にも心身のストレスから解放されたときに急に血管が拡張することがあり、仕事のない週末などに「片頭痛」が起こりやすくなります。
そのほか、寝過ぎ、寝不足、女性ホルモンの変動、空腹、疲労、光や音の強い刺激なども、「片頭痛」の誘因とされています。
緊張型頭痛の原因
緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスがいくつも重なることによって起こると考えられています。
身体的ストレスとは、たとえば上半身を前かがみにしたパソコン操作や、うつむき姿勢、車の運転、就寝時の合わない枕など、不自然な姿勢を長い間続けることや、体の冷えなどがこれに当たります。
そのような状態が続くと、首筋から肩にかけての筋肉が収縮し、こった状態になり、血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる痛みです。頭痛を誘発します。
家庭内でのトラブルや仕事がうまくいかないなどの精神的ストレスも、神経や筋肉の緊張を高め、頭痛の誘因となります。
群発頭痛の原因
群発頭痛ではアルコールがトリガーになり、飲酒後40分から1時間程経った頃に発作があらわれやすいといわれています。
群発期には、飲酒するとほぼ百発百中で頭痛が起きるため、どんなにお酒好きの人もその期間はアルコールを避けることをおすすめします。
それ以外にもタバコや気圧の急激な変化なども誘因となるといわれています。
群発頭痛の発症のメカニズムについては、まだまだ明らかにされていない点が多いのですが、頭部の血管の拡張がかかわっていると考えられています。
群発頭痛の場合は、目の後ろを通っている血管が拡張して炎症を引き起こすため、目の奥が痛むといわれています。
また、この血管を取り巻いて、涙腺のはたらきや瞳孔の大きさをコントロールしている自律神経が刺激されて、涙が出る、瞳孔が小さくなるといった症状を伴うこともあります。
超簡単!たった3分でできる頭痛改善法!
やり方はとても簡単です。
①まず仰向けで脱力した状態を作ります。
②右手でおでこを包みます。
③ほんの少しだけ手を丸くしておでこの皮膚を中央に寄せるようにします。
※寄せすぎると頭痛が悪化するのでほんの少しだけにしましょう。
④その状態で3分~5分間待ちます。
やりにくい場合は、
①仰向けで脱力した状態を作ります。
②両手の人差し指をおでこのストンと落ちる部分に当てます。
③おでこの皮膚を中央に少しだけ寄せます。
※寄せすぎると頭痛が悪化するのでほんの少しだけにしましょう。
④その状態で3分~5分間待ちます。
今回紹介したセルフケアは頭痛、片頭痛、目の奥の痛みなどに有効なセルフケアなので是非試してみて下さいね(^^)/
まとめ
いかがでしたか?
頭痛の種類は様々で原因も様々でしたね。
今回お話した頭痛全てに共通するのは放っておいて良くなることは少ない。ということです。
お薬を飲んでいるのに、お風呂に長く浸かるようにしているのに・・・。
その他にも様々な改善法を試している方もいると思います。
その場しのぎをしていては頭痛でつらい日々から抜け出すことは難しいです。
なかなか治らない頭痛でお悩みの方は1人で抱え込まずに専門家に相談してみて下さいね!
あなたの頭痛でつらい毎日から1日でも早く抜け出せるように心から願っております。
なな整体院 山口航大
お電話ありがとうございます、
なな整体院でございます。